裕子の小説置場☆
千葉の浦安に住むという巨大ネズミを探しに、旅に出た私……
『ネズミに会いに』を最初から読む
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千葉の浦安に住むという巨大ネズミを探しに、旅に出た私……
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「お互い腕が拮抗していたしね。真剣に打ち合っていると、意外と怪我をすることもないのよ」
大家さんはパイプをくわえ、また口から離すと煙を吐いた。
「そのうち、私の家は隣町に引っ越すことになった。 節子にはなにも言わなかったんだけどね。 町を離れる日、彼女もなにか感じ取ったんだろう。 いつものように、店先で打ち合いが始まったわ――けど、その日は、陽が沈み店を閉じたあとも、夜が明けるまで、私たちはただひたすら無言で打ち合っていた」
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